登録販売者 過去問
令和6年度（東京都）
問13 (医薬品に共通する特性と基本的な知識 問13)

プラセボ効果（偽薬効果）に関する問題です。

服用した薬や施した治療そのものに効果は無いにも関わらず、思い込みにより症状の変化が見られることを「プラセボ効果」といいます。

プラセボ効果に関して把握しておくべき基本的な内容となっているので、正しく覚えておきましょう。

a～dについて解説していきます。

a)誤…誤りです。楽観的な結果への期待、すなわち暗示効果が関与していると考えられています。

b)正…記述の通りです。プラセボ効果による生体反応や自然治癒力も、医薬品を使用した際の反応や変化のひとつして捉えられます。

c)正…記述の通りです。プラセボ効果は個人差や症状による現れやすさなどがあるため、確実なものとして使用されるべきではありません。プラセボ効果が「主観的・客観的両方の変化として現れる」という部分も併せて覚えておきましょう。

d)誤…誤りです。プラセボ効果に対して、ここで示す「不都合なもの（副作用）」のことを「ノセボ効果」といいます。

プラセボ効果に関する問題です。

まず、ａ～ｄについてみていきましょう。

ａ．誤りです。

　　暗示効果、条件付けによる生体反応など

　　楽観的な結果への期待も関与しています。

ｂ．正しいです。文のとおりです。

　　薬理作用によらない作用があります。

ｃ．正しいです。文のとおりです。

ｄ．誤りです。

　　望ましいもの（効果）だけでなく、

　　不都合なもの（副作用）もあります。

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

プラセボ効果（偽薬効果）に関する問題です。

a)誤…誤りです。

　　　医薬品を使用したこと自体による楽観的な効果の期待は関与していると考えられています。

　　　他にも時間経過による自然発生的な変化に関与しています。

b)正…記述の通りです。

　　　期待する度合いは人それぞれなので、プラセボ効果が出る人もいれば出ない人もいます。

c)正…記述の通りです。

　　　プラセボ効果を目的として医薬品を使用すべきではありません。

d)誤…誤りです。

　　　効果と副作用があります。

　　　薬への疑心暗鬼から望ましくない反応や副作用が現れたりすることもあります。