登録販売者 過去問
解説あり

試験最新情報

令和7年度 試験日
2025年8月23日(土) ~ 12月21日(日)

登録販売者試験の過去問と解説を令和7年度(東京都)〜平成25年度(地域2)まで無料で公開しています。全問正解するまで過去問を解き続けることで、過去問題が脳に定着し、合格が近いものとなります。登録販売者試験の合格に向け、過去問ドットコムをぜひお役立てください!
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登録販売者について

登録販売者とは

登録販売者は、一般用医薬品(OTC医薬品)のうち、第2類・第3類医薬品を販売できる専門資格を持つ人のことです。
医師の処方せんが必要な医療用医薬品は取り扱えませんが、風邪薬・胃腸薬・鎮痛薬など、日常的に使われる薬の多くを担当します。

薬剤師と違い、要指導医薬品と第1類医薬品は扱えない一方で、ドラッグストアや薬局でお客さんの相談に応じ、適切な医薬品を選ぶお手伝いをする大切な役割があります。

登録販売者の仕事内容

登録販売者の主な業務は、

・医薬品の販売と説明

・購入者への相談対応

・医薬品の管理

・在庫管理と発注業務

・店舗での販促活動

・健康アドバイスの提供

などがあり、薬局やドラッグストアで働くことが一般的です。

登録販売者の役割

一般用医薬品は、大きく次のように分類されています。

・要指導医薬品

・第1類医薬品

・第2類医薬品(指定第2類医薬品を含む)

・第3類医薬品

 

登録販売者は、第2類・第3類医薬品を販売できる資格です。

第2類・第3類医薬品には、次のようなものが含まれます。

・風邪薬

・解熱鎮痛薬

・胃腸薬

・整腸剤

・一部のアレルギー用薬 など

 

一方で、要指導医薬品と第1類医薬品は薬剤師しか販売できません
そのため、登録販売者と薬剤師が協力しながら、店舗全体として医薬品販売を行うことが多いです。

登録販売者になるには

登録販売者になるためには、各都道府県が実施する「登録販売者試験」に合格する必要があります。

 

受験資格

登録販売者試験は、学歴や職歴の制限がなく、原則として誰でも受験できます

学歴:中卒・高卒・大卒など問われません。

実務経験:受験時点では不要です。

年齢:多くの都道府県で年齢制限はありません。
 

ただし、一部の自治体では「その都道府県に居住していること」や「勤務していること」が条件になる場合があります。

医薬品医療機器等法(薬機法)違反などがある場合、受験や登録が制限されることがあります。

試験の内容(出題範囲)

登録販売者試験は、全国共通の「登録販売者試験問題作成に関する手引き」に基づいて作られ、次の5つの試験項目から出題されます。

 

1.医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)

・医薬品全般の性質

・副作用・リスクの考え方

・一般用医薬品の特徴 など

2.人体の働きと医薬品(20問)

・からだの構造と機能(消化器・循環器・呼吸器・神経系など)

・症状と病気の概要

・各部位と関係の深い医薬品 など

3.主な一般用医薬品とその作用(40問)

・風邪薬、解熱鎮痛薬、胃腸薬、便秘薬、アレルギー用薬などの種類と作用

・漢方製剤・生薬製剤

・使用上の注意と副作用 など

4.薬事に関する法規と制度(20問)

・薬機法(旧薬事法)の基本

・一般用医薬品の販売ルール

・広告規制

・登録販売者の義務と責任 など

5.医薬品の適正使用と安全対策(20問)

・服薬指導のポイント

・高齢者・妊婦・小児などへの配慮

・医薬品の保管・廃棄

・副作用発生時の対応 など

 

合計120問が出題され、マークシート方式(択一式)で解答します。

勉強方法

必要な勉強時間

登録販売者試験に合格するための勉強時間は、約300~500時間 が目安とされています。1日2~3時間の勉強を続けた場合、3~6か月程度 かかる計算になります。

効率的な学習方法

1.過去問の活用

試験の出題傾向を把握し、繰り返し解く。

過去問を活用して出題傾向を把握し、実際の試験形式に慣れることが重要です。

効率的に学習を進めることで、短期間での合格も可能になります。

 

2.基礎知識の理解

人体の仕組みや薬の作用をしっかり学ぶ。

 

3.法規の暗記

薬機法などの関連法規を確実に覚える。

 

登録販売者試験は、単に暗記するだけでなく、出題傾向を把握しながら効率的に学ぶことが重要です。

登録販売者の関連資格

1. 薬剤師(国家資格)
薬剤師は、医療用医薬品の調剤や販売ができる国家資格です。登録販売者と異なり、第1類医薬品を含むすべての医薬品を取り扱うことが可能です。

 

2. 医薬品登録販売者(海外での資格)
海外では、日本の登録販売者に相当する資格が国ごとに異なります。例えば、アメリカのCertified Pharmacy Technician(CPhT) や、イギリスのPharmacy Assistant などがあります。

 

3. 健康管理士一般指導員
健康管理や生活習慣病の予防について学ぶ資格で、医薬品販売とあわせて健康アドバイスができるスキルが身につきます。

 

4. メディカルハーブ検定
ハーブや植物由来の健康食品に関する知識を学ぶ資格で、漢方やサプリメントに関心のある登録販売者におすすめです。

 

5. アロマテラピー検定
精油(エッセンシャルオイル)の知識を学び、リラクゼーションや健康促進に関するアドバイスができる資格です。

 

6. サプリメントアドバイザー(NR・サプリメントアドバイザー)
サプリメントの効果や安全性について、科学的な根拠に基づいたアドバイスができる専門資格です。登録販売者と併せて取得すると、健康相談の幅が広がります。

 

登録販売者は、健康や医薬品に関連する幅広い資格と組み合わせることで、より専門的な知識を活かして活躍できる職業です。健康管理士・サプリメントアドバイザー・アロマテラピー検定 などの資格を取得すると、顧客により適切なアドバイスができるようになります。

試験の概要

試験会場

登録販売者試験は、各都道府県が年に一度実施しており、試験日程や会場は地域によって異なります。

試験日程や会場は年度によって変更される可能性があります。

試験日時

登録販売者試験は、各都道府県が年に一度実施しており、試験日程は地域によって異なります。

8月から12月の間に試験が行われることが多いです。

 

登録販売者試験は、2部構成 で実施されることが多く、各科目ごとに制限時間があります。

 

【第1部】

試験科目:医薬品に関する基礎知識(人体の働きと医薬品、薬の作用など)

試験時間:90~120分(都道府県によって異なる)

【第2部】

試験科目:医薬品の販売に関する法規(薬機法、適正使用、販売ルールなど)

試験時間:90~120分

 

合計試験時間

一般的な試験時間の合計は180~240分(3~4時間)

第1部・第2部の間に休憩時間あり

 

試験の詳細は各都道府県ごとに異なるため、都道府県の公式ウェブサイトなどで試験要項を確認してください。

試験科目

登録販売者試験は、全国共通の「登録販売者試験問題作成に関する手引き」に基づいて作られ、次の5つの試験項目から出題されます。

 

1.医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)

・医薬品全般の性質

・副作用・リスクの考え方

・一般用医薬品の特徴 など

2.人体の働きと医薬品(20問)

・からだの構造と機能(消化器・循環器・呼吸器・神経系など)

・症状と病気の概要

・各部位と関係の深い医薬品 など

3.主な一般用医薬品とその作用(40問)

・風邪薬、解熱鎮痛薬、胃腸薬、便秘薬、アレルギー用薬などの種類と作用

・漢方製剤・生薬製剤

・使用上の注意と副作用 など

4.薬事に関する法規と制度(20問)

・薬機法(旧薬事法)の基本

・一般用医薬品の販売ルール

・広告規制

・登録販売者の義務と責任 など

5.医薬品の適正使用と安全対策(20問)

・服薬指導のポイント

・高齢者・妊婦・小児などへの配慮

・医薬品の保管・廃棄

・副作用発生時の対応 など

 

合計120問が出題され、マークシート方式(択一式)で解答します。

受験手数料

登録販売者試験の受験手数料は、受験する都道府県によって異なります。

一般的には12,800円から18,500円の範囲で設定されています。

受験手数料の支払い方法も都道府県によって異なり、クレジットカード払い、銀行振込、指定の領収証紙の購入などが求められる場合があります。

詳細は各都道府県の試験案内をご確認ください。

合格発表

登録販売者試験の合格発表は、各都道府県によって日程や方法が異なります。

一般的には、試験実施後から約1~2か月後に合格発表が行われます。

 

合格発表の方法

公式ウェブサイトでの受験番号の掲載: 多くの都道府県では、保健医療局や薬務課の公式サイトに合格者の受験番号を掲載します。

合格通知書の郵送: 合格者には、合格通知書が郵送されます。

受験資格

登録販売者試験の受験資格は、基本的に特別な制限がなく、誰でも受験可能です。学歴や年齢、実務経験の有無に関係なく、日本国内に居住していれば受験できる都道府県がほとんどです。

 

1.学歴や実務経験は不要

高卒・大卒・中卒など学歴に関係なく受験できます。

実務経験も必要ありません(合格後に一定の実務経験が必要)。

 

2.居住地に関する制限がある場合がある

ほとんどの都道府県で全国どこからでも受験可能です。

ただし、一部の自治体では「その都道府県に居住していること」または「勤務していること」が条件になることがあります。

 

3.過去に医薬品関連の違反がある場合は制限される可能性

例えば、医薬品医療機器等法(薬機法)違反などがある場合、受験資格や登録が制限されることがあります。

 

試験に合格しただけでは、すぐに店舗管理者として働けるわけではなく、1年以上の実務経験が必要です。

出題方法

登録販売者試験は、マークシート方式(択一式)で実施されます。

 

出題は3つの主要分野からなります。

各都道府県によって多少の違いがありますが、出題数の目安は以下の通りです。

① 医薬品に関する基礎知識(人体の構造・薬の作用など)<約40問>

② 医薬品の適正使用・安全対策(副作用・相互作用など)<約20問>

③ 関係法規・制度(薬機法・販売ルールなど)<約40問>

受験申請

受験申請については、都道府県によって異なりますので、ウェブサイトなどで最新の情報をご確認ください。

一般的な流れについては以下の通りです。

 

1. 受験申請書の入手

受験を希望する都道府県の受験申請書(願書)を入手します。

直接受け取る:各都道府県の保健福祉事務所や健康福祉センターなどで配布されています。

郵送で取り寄せる:返信用封筒を用意し、所定の手続きを行うことで郵送で取り寄せることができます。

インターネットからダウンロード:多くの都道府県では、公式ウェブサイトから受験申請書をダウンロードできます。

 

2. 必要書類の準備

受験申請書の他に、以下の書類が必要となる場合があります。

写真:所定のサイズ・枚数の写真。

受験手数料の支払い証明:収入証紙や振込証明書など。

返信用封筒:受験票送付用として、住所・氏名を記入し、所定の切手を貼付したもの。

 

3. 受験手数料の支払い

受験手数料は都道府県によって異なり、支払い方法もさまざまです。

 

4. 受験申請書の提出

必要書類を揃えたら、指定された方法で受験申請書を提出します。

郵送:簡易書留などの方法で郵送します。

窓口提出:一部の都道府県では、指定の窓口で直接提出することも可能です。

受験申請受付期間

登録販売者試験の受験申請受付期間は、各都道府県によって異なります。

一般的には、試験日の約2~3か月前に受付が行われることが多いです。

受験票の発送

登録販売者試験の受験票は、受験申請が受理された後、試験日の約2週間前までに受験者の自宅へ郵送されるのが一般的です。

受験票の発送時期や方法は都道府県によって異なる場合がありますので、受験を希望する都道府県の公式ウェブサイトや受験案内をご確認ください。

 

免除制度

登録販売者試験には、一部の科目が免除される制度があります。

免除制度は都道府県ごとに異なるため、必ず受験する都道府県の試験要項をご確認ください。

 

以下のいずれかの条件を満たす場合、登録販売者試験の一部科目が免除されることがあります。

 

1.旧薬事法下で「一般販売業の管理者」または「医薬品の販売従事登録」を受けていた者

2009年(平成21年)の薬事法改正以前に、一般用医薬品販売業者の管理者としての経験がある人や、旧制度で医薬品販売従事登録をしていた人は、一部試験科目の免除が認められる可能性があります。

 

2.既に登録販売者試験に合格しているが、他の都道府県で受験する場合

一度合格した都道府県とは異なる都道府県で新たに登録する場合、一部科目が免除されるケースがあります。

 

3.実務経験がある場合

登録販売者試験に合格し、過去に一定の実務経験(1年以上)を積んだが、登録を行わなかった人は、再受験時に一部免除を受けられる場合があります。

合格情報

合格基準

登録販売者試験の合格基準は全国共通で設定されており、以下の2つの条件を満たす必要があります。

 

1. 総得点の70%以上

試験の総得点に対して、70%以上の正答率が求められます。

 

2. 各試験科目ごとの最低点(足切り点)がある

すべての科目で一定の得点を取らなければならず、特定の科目で極端に低い点数を取ると不合格になります。

免状の交付

登録販売者試験に合格した後、正式に登録販売者として業務を行うためには、「販売従事登録」を行う必要があります。

この手続きを完了すると、「販売従事登録証」が交付されます。

 

1.合格通知書の受領

試験後1〜2か月で各自治体サイトに合格者の受験番号が掲載され、合格通知書が郵送されます。

 

2.勤務先の決定

販売従事登録は、勤務先が決まっていないと申請できません。

薬局やドラッグストア、スーパー、ホームセンターなどから就業先を選びます。

 

3.販売従事登録の申請

勤務先の所在地を管轄する都道府県の窓口で申請を行います。申請には以下の書類が必要です。

販売従事登録申請書

合格通知書(原本)

戸籍謄本や抄本

医師の診断書

雇用関係を示す書類

登録手数料

 

4.販売従事登録証の交付

申請後、2週間から1ヶ月程度で「販売従事登録証」が交付されます。

これにより、正式に登録販売者として業務を開始できます。

 

各都道府県によって手続きの詳細が異なる場合がありますので、最新の情報は各自治体の公式サイトでご確認ください。

合格率の推移

登録販売者試験の合格率は、年度によって変動がありますが、概ね40%台で推移しています。

年度受験者数合格者数合格率
2019年度 65,288人28,328人43.4%
2020年度52,959人21,953人41.5%
2021年度61,070人30,082人49.3%
2022年度55,606人24,707人44.4%
2023年度52,214人 22,814人43.7%
2024年度54,526人25,459人46.7%

 

都道府県別の合格率にはばらつきがあり、20%台から60%台まで幅広く分布しています。

例えば、2022年度の合格率は、最低で29.8%、最高で59.3%と地域によって差があります。